インフルエンザ ワクチン の お知らせ

接種開始 :10月1日(月)
受付時間
・(月)〜(金):午前は11時まで :午後は5時まで(水曜日は午後2時30分まで)

・(土):午後12時まで

・(土)の 午前8時30分〜9時まで:11月10日〜12月22日限定


 終了時間間際は、大変混み合い、待ち時間が長くなりますので、早い時間帯に受診するようお勧めします。

@.ワクチンだけ受ける場合

 「インフルエンザワクチンのみの場合」は、予約はいりません。上記の受付時間内にいらして下さい。

 ワクチン接種だけで受診したのに、診察室に入ってから、一般診療を希望される方がおります(いつもの薬がほしいなど)。時間に余裕があれば対応できますが、その場合、会計までの待ち時間が大幅に長くなります。また、混雑状況によっては対応ができないこともあり、後日受診していただくこともあります。なんと言っても一般診療のみ予約して受診した方を長く待たせるわけにはいきませんので、ご了承下さい。

A.一般診療もいっしょに受けたい場合

 「インフルエンザワクチン+一般診療の場合」は、必ず、予約(656-5489または、ネット予約)をしてから、上記の受付時間内にいらして下さい。



・生後6ヶ月〜小学生は2回接種、中学生以上は1回接種
・料金:1回目:4.000円  2回目:4.000円
・自治体から補助金がでる補助金対象年令のお子さんは、「4.000円−補助金=個人負担金」になります。

補助金対象年令 補助金 実施期間
盛岡市 乳児〜小学校入学前まで 1回につき1.000円
接種回数2回まで
h.24.10.20
〜h.25.1.31
滝沢村 生後6ヶ月〜小学校入学前まで 1回目:1.500円
2回目:1.000円
h.24.10.20
〜h.25.1.31
紫波町 生後6ヶ月〜中学3年生まで 1回につき2.000円
2回目の補助は13才未満まで
h.24.10.20
〜h.25.1.31
矢巾町 生後6ヶ月〜中学3年生まで 1回につき2.000円
2回目の補助は13才未満まで
h.24.10.20
〜h.25.1.31




インフルエンザ の 流行を迎えて

診療ご協力のお願い

 毎年秋〜冬は、いろいろな感染症(人に移る病気:カゼ、インフルエンザ、胃腸炎、気管支炎などなど)が流行します。また、今年度は不活化ポリオワクチン、四種混合ワクチンのような新しいワクチンも定期接種に組み込まれたため、ワクチンを接種するお子さんも大変増えています。
 そのため、これからの時期は、小児科外来は大変混み合います。

 予約診療を行っても、受診者が増えれば、予約しても1〜2時間待ち、予約しなければ2〜3時間待ちという事態も予測されます。この時期はどうしても待ち時間が長くなります。できるだけスムーズな診療を心がけますが、受診される皆様にもご協力をお願いします。

 受付窓口、順番のトラブルを少なくするようご協力下さい。

@.受付窓口では混乱が予想されます。事務員一人に対して、患者さん一人の対応にして下さい。事務員が一人の患者さんと応接中に、横から割り込まないようにお願いします。

A.必ず、診察券を持ってきて下さい。診察券がない場合、受付に時間がかかります。その結果、他の患者さんにも、ご迷惑をおかけしてしまいます。

B.診察順は、患者さんの容態も配慮しますので、必ずしも来院順どおりにはなりませんので、ご了承下さい。

C.順番になってお呼びしてもその場にいない場合は、次の方を先に診察します。その場合さらに待ち時間が長くなります。

D.順番まで、院外でお待ちいただいてもけっこうですが、順番を過ぎてから、院内に戻り、「自分の番になっているから(自分の番は過ぎているから)、すぐ診てくれ」というご要望には応じかねます。やはり、それまで院内でお待ち頂いている方がいるわけですから、その方を優先的に診察することが正論と思います。席を外して順番を過ぎた場合は、さらに待ち時間が長くなります。

E.混んでいる場合、待ち時間は、予測できません。「あとどのくらい待つのか」というご質問には正確にはお答え出来ません。

 早めの受診・受付時間厳守で、お願いします。

 受付時間内に受診した患者さんは、全員診療しますが、受付終了時間に間に合わない場合は、夜間急患診療所を受診して下さい。

 午後5時〜終了間際の5時30分は、猛烈に混み合います。待ち時間も長くなります。また、この時間帯は検査や点滴などの処置ができない場合もあります。検査や点滴などが必要と思われるお子さんは、必ず5時前に受診して下さい。当院で対応しかねるときは、そのまま夜間急患診療所や二次救急病院に紹介します。

 中待合室に入ったら、する事。

@.中待合室では上着のボタンをはずすなどして、診察の準備をしていて下さい。

A.着脱しやすい衣服でいらして下さい。上下がつながっている赤ちゃんのお洋服は着脱が不便です。診察室に入ってからあわてて脱がせようとすると、赤ちゃんもビックリして泣いてしまいます。診察時には、上下別々のお洋服でいらして下さい。


インフルエンザ ワクチンを、受けましょう。

 インフルエンザとは、

  インフルエンザは、毎年冬に流行するカゼの親玉のようなものですが、欧米では普通のカゼと区別して、重症疾患として取り扱っています。ふつうのカゼと大きく違う点は、発熱、咳、倦怠感などの症状が強く、治りにくいということです。
<インフルエンザは、カゼではない>のです。

 特徴的な症状は突然の高熱ですが、あまり熱のでない時もあります。また、筋肉痛、関節痛などの症状が強く見られます。

 インフルエンザの症状を一言で言えば、“今まで経験したことがないような、どうにもならない倦怠感”といえます。一度かかった人なら誰でもわかりますよね。“周囲にインフルエンザの人がいて、突然高熱が出て、目が充血して、ぼーっとした表情”だと、インフルエンザかなと思います。

 この症状は数日から1週間くらい続きます。以前は(と言っても、もはや10年以上前の話ですが・・・)、インフルエンザに効く薬がなかったので、毎日解熱剤を使ったり、点滴したりしてましたが、どんどん悪化して、入院することも珍しくありませんでした。何とか治っても、しばらく体調が戻らないため、2〜3週間は仕事が手につかない方も多く見られました。とても重症な病気と思ってください。


 インフルエンザワクチンの有効性→重症化を防ぐ

 インフルエンザワクチンが働くしくみを簡単にご説明します。

@.インフルエンザウイルスは、毎年少しずつ構造が変化するため、それに合わせたワクチンが必要になります。前年に流行した株から、翌年に流行しそうな株を予測して作られるわけですが、いつもドンピシャリと一致するわけではありません。
 しかし、抗体には、よほどウイルスの株が違わないかぎり、似た形のウイルスとは反応し、その働きを中和するという能力がありますので、全くの新型でない限り、十分に効果が期待できます。 

A.インフルエンザウイルスは、まず最初に鼻の粘膜で増殖し、それから体内に入り込んで全身を駆けめぐり、時には肺炎、脳炎、心筋炎などの重篤な合併症を、引き起こします。これに対し、ワクチンは体内に抗体(IgG抗体)を作り、ウイルスが体内に入り込んでからの活動を抑制するように働いてくれます。

 ワクチンによってできる抗体は、血中に存在するIgG抗体です。粘膜で働く抗体は、IgA抗体といいますが、現行のワクチンでは、IgA抗体は殆ど作られません。

 そのため、ウイルスが鼻粘膜で増殖している時は(鼻水、咳、発熱など初期症状の頃)、ワクチンの効果が十分みられない事もあります。

 つまり、、ワクチンは、インフルエンザの感染を直接防ぐことはできないのです。→軽度のかぜ症状はやむを得ないと思って下さい。

 しかし、この増殖したウイルスが体内に入り込んできた時に、ワクチンによってすでに作られているIgG抗体が、ウイルスの活動を防いでくれるため、重篤な合併症を引き起こさないですむのです。ワクチンは、重症化を防いでくれると思って下さい

 現在のインフルエンザワクチンは、A型には十分効果が期待できますが、B型にはイマイチです。A型の方が重症で流行の規模が大きいため、A型に重点をおいて作られています。

 数年前から鼻に噴霧する経鼻ワクチンが開発されていますが、実用されるまではもう少しかかりそうです。でも、完成すればかなり効果が期待できそうです。


 ワクチン接種のスケジュールは?

  ワクチン接種後、約2週間でインフルエンザに対する免疫ができます。この免疫は、5〜6ヶ月間持続します。また、2回接種の場合、1回目と2回目の間隔は、2〜4週間がもっとも効果的です。

 インフルエンザの流行時期は1月中旬〜3月上旬が多かったのですが、最近は10〜11月に既に流行が始まることも珍しくなくなりました。また、最近のインフルエンザは、短期間に大流行することは殆どなくなりました。しかし、長期間にわたり小流行がダラダラと続く傾向があります。
 ですから、いつ、インフルエンザワクチンを接種したらよいか、迷われる方も多いと思います。昨シーズンは5月の連休までインフルエンザの患者さんを診ましたが、4〜5月はかなり患者数は少なくなり、殆ど軽症のインフルエンザでした。

 インフルエンザワクチンを接種しても効果が現れるまで、2週間はかかります。2回接種となると、さらに2週間後、つまり、今日ワクチンを接種してもワクチンの効果が見られるのは、4週間先という事になります。11月中にもインフルエンザの流行が始まる年もありますし、受験生にとっては、3月の受験シーズンまでは油断できません。

 以上より、ワクチン接種後4週間(2回接種の場合)で効果が現れる事、流行のピークは年明けが多い事、免疫は5〜6ヶ月間持続する事、4〜5月のインフルエンザは少ない事、などを考えると、できるだけ早い接種が望ましく、遅くとも、年内には接種を済ませておいた方がよいです。
*:1回接種の人であれば、10月中旬以降の接種でよいと思います。


 1才未満乳児のインフルエンザワクチン接種について

 インフルエンザワクチンは一般に生後6ヶ月から行うことができます。しかし、1才未満乳児(以下、乳児)では抗体の上昇が低く、十分な効果が見られていません。
ワクチンによってできる免疫は、接種を繰り返すうちにできやすくなってきます。乳児の場合、初年度は効果が不十分であっても、毎年接種していけば、1〜5才頃には少しずつ免疫が高まっていくことが期待できます。 

 乳幼児にとって、脅威となるのは1〜5才頃によく見られる脳炎・脳症です(乳児では、脳炎・脳症はあまり見られません。)。インフルエンザ脳炎・脳症は、なぜか、日本を中心とした東南アジアに多くみられています。こうした事情から、本邦では、重症化を防ぐという観点で、乳児からワクチン接種が勧められています。

 保育園などで集団生活をしている乳児は、接種した方がよいと思います。保育園の保母さんたちも接種すべきでしょう。もし、家庭内にいるなら、一番身近にいるお父さん、お母さんはワクチンを接種して下さい。お家での感染は殆どご両親からです。

 以上より、1才未満乳児のワクチン接種については

@.免疫のでき方が十分とは言えず、初年度はあまり効果が期待できないかもしれません。
A.しかし、毎年接種を続けていけば、次第に免疫はできやすくなると考えられ、1〜5才頃になってから初めてワクチン接種するよりも、その年令での効果が期待できると思われます。(積立貯金のように考えればよいと思います。)
B.保育園などで集団生活をしている乳児は、一番感染の機会が多いので、接種した方がよいです。
C.乳児の周囲の人達(保育園の保母さん)や、同居する家族(お父さん、お母さん)が、接種することにより乳児への感染は、かなり防ぐことができます。

 予防接種をしないで、冬を迎えることは、丸腰でインフルエンザと闘うことになります。ワクチンは重症化を防いでくれます。